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価格を抑えている秘密

快笑の生パスタ

2022/08/16

一般的に生パスタはところてんと同じ押し出し式で作られます。押し出し式よりも私はロール圧延式が美味しいと感じます。押し出し式は茹で伸びしやすいです。ロール圧延式でも工場の大量生産や個人経営の手作り少量生産では、ロールに通す回数が多くなってしまいます。腕のいい寿司職人は握りすぎないですよね。私が作る生パスタはロールに通す回数が最小限なので、どこにもない美味しい味が再現できるのです。


30分で60玉を作ることができる点も、個人経営の手作り少量生産と比べて、1玉当たりの製造コストが抑えられています。製造から販売まで1人でこなせるので、工場で多人数で働く人に比べ人件費がかかりません。


価格を抑えている秘密はこれだけではありません。


1つは生ものであるにもかかわらず、賞味期限が10日なので廃棄ロスが少ないからです。冷凍販売でなく冷蔵販売にしているのは、冷凍庫にすると電気代が上がってしまうからです。電気代は価格に反映されます。


在庫も持ちません。作った分だけを売る、とてもシンプルで当たり前のようですが、現在の流通は冷凍庫の管理センターで在庫管理されているのが大半です。冷蔵自動販売機の中にある数量を見て、在庫を見ながら生産を決めることで、在庫管理費がかかりません。製麺時間は変動的になっています。


販売コストも人間がずっと売り場にいたら大変な出費です。時給800円として24時間30日働いてもらったら、していたら576000円の人件費がかかるんです。もし1カ月で3000玉売れるとしたら、現状の価格に192円上乗せしないと、赤字になってしまうんですね。


工場の大量生産で働く人数が多いし、個人経営の手作り少量生産では1玉当たりの時間がかかりすぎる。お店を開いていない時間帯はパスタが売れていない、だから一般の生パスタは高いんだとわかりました。


ではその課題をどう解決するか。

1人で生産することで製造コストを抑える、在庫を持たないことで管理コストを抑える、自動販売機で24時間冷蔵販売することで販売コストを抑える、それが生パスタの品質を最善の状態で、他社がまねできない価格で販売できる秘密です。


すでに工場で雇用がある会社は真似できません。個人経営で製麺所を作ることはできません。製麺所を作っても、一店舗では持て余すし冷凍管理で在庫が増えていきます。
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